太ももの前の筋肉編パート2です!
大腿四頭筋の一つで太ももの前内側にある筋肉で膝関節の安定にとっても重要です!
縦走線維、斜走線維に分けられます。
☆内側広筋(縦走線維)
起始:大腿骨転子間線の下部、大腿骨粗線の内側唇(長い)
停止:大腿四頭筋腱に移行後、膝蓋骨を介して膝蓋腱(膝蓋靱帯)に変わり脛骨粗面
☆内側広筋斜走線維
起始:広筋内転筋腱板を介して大内転筋腱
停止:膝蓋骨内側縁および内側膝蓋支帯
神経:大腿神経L2、L3
作用:膝関節の伸展、下腿の内旋、膝蓋骨の内方牽引
【特徴】
内側広筋は内側から膝蓋骨、膝関節を支えるイメージです。
縦走線維は他の大腿四頭筋と共同して膝関節の伸展に作用します。
斜走線維は伸展作用より下腿の内旋、膝蓋骨の内方牽引に作用します。
斜走線維は特に重要な筋肉です。
腱や腱板を介して大内転筋から始まり、膝蓋骨の内側と内側膝蓋支帯にくっつきます。
(長内転筋の停止腱からも広筋内転筋板へ連続する腱膜もあるなど諸説あり)
*腱:アキレス腱のように筋肉を骨につなげるもの。
*腱板:腱が板みたいになってるもののこと。
*内側膝蓋支帯:内側広筋腱が膜状に広がって脛骨粗面についたもの
上前腸骨棘から膝蓋骨中央を結んだ線と膝蓋骨中央と脛骨粗面上縁中央を結んだ線との角度をℚ角といい、これはまっすぐではなく、生理的に膝から下が外反しています。
なので膝蓋骨は外側に行きやすいのです。
外側に行かない様に内から引っ張るためにこの斜走線維がとっても重要なのです。
そういうこともあって、膝の手術した人や動かせない状況にあった人などは内側広筋を鍛えることが特に重要を言われていますが、かなりデリケートな筋肉です。
・大腿四頭筋の中で特に委縮しやすい
・筋トレに対する反応も遅い
・回復もしにくい
・滑液包が深部にあるため動かさないでいたりすると癒着してしまうこともある
*滑液包:靱帯、筋肉、骨、皮膚、腱などを動かしたときに摩擦を軽減させてくれるもの
なので出来るだけ早く運動し始めることが大切!
股関節を閉じる運動(内転運動)がグッドです!
内転筋にくっついてるので内転すると内転筋に引っ張られて伸びます。
そうすると伸びっぱなしでは切れるので縮もうとする反応が起きます。
これが筋トレ効果になります。
膝を伸ばす運動より線維方向が一致している内転筋との運動が大切みたいです。
ちなみに、縦走線維は膝を伸ばしきる直前から伸ばしきるまで(0~15度)のときに1番強い筋トレ効果があるようですよ♪
内側広筋ってなに?!って思う方もいるかもしれませんが、とても重要な筋肉なのでしっかりとケアしましょう♪