太ももの前の筋肉編パート3です!

大腿四頭筋の中で最も大きな筋肉です!

縦走線維と斜走線維に分かれています。

・縦走線維

 起始:大転子の基部、殿筋粗面、外側大体筋間中隔、大腿骨粗線の外側唇(長い)

 停止:大腿四頭筋腱に移行後、膝蓋骨を介して膝蓋腱(膝蓋靱帯)となり脛骨粗面

 

・斜走線維

 起始:腸脛靭帯の裏面

 停止:膝蓋骨外側縁および外側膝蓋支帯

 神経:大腿神経L3,L4

 作用:膝関節の伸展(下腿の外旋、膝蓋骨外方牽引)

【特徴】

外側広筋の遠位(膝に近いところ)は2層構造をしています。

浅層の停止は主に大腿四頭筋腱へ、深層は膝蓋上包へとつながります。

深層線維の更に深層にはprefemoral fat padという脂肪体があります。

*prefemoral fat pad:運動時の衝撃の緩和や可動性をよくしてくれる作用がありますが、血液が豊富で神経も多いので悪くなると痛みを強く感じます。

深部の線維は膝伸展に伴い前方へ、屈曲に伴い後方へ大きく移動します

この遠位部が硬くなってしまうと膝を曲げようとしたときに後ろにスムーズに移動しなくなるので膝が曲げにくくなってしまいます。

硬いと、、、

・外側広筋は広い範囲で腸脛靭帯に覆われていていること

・縦走線維は腸脛靭帯の裏から始まる

ためにお互いに悪影響を及ぼしやすいです(-_-;)

斜走線維は膝蓋骨の外側と外側膝蓋支帯に大腿直筋の一部と膜状にくっつきます。

有痛性分裂膝蓋骨はこの斜走線維の付着部の分裂が大部分です。

斜走線維が硬いと、、

有痛性分裂膝蓋骨 :硬くて膝蓋骨を引っ張ってしまい、骨が一緒にとれ、折れてしまうこと

・膝蓋骨を外側に引っ張ってしまうので習慣性膝蓋骨脱臼にもかなり強い影響を及ぼします!

frontal rotationがあることで滑車のように動いてくれ、スムーズにで膝の曲げ伸ばしができます。

frontal rotation :正面から見たときに膝蓋骨が膝屈曲時に伴い外側に回旋し、伸展に伴い内側に回旋すること、

逆に動きが悪くなると膝の動きも悪くなってしまうのです。

外側広筋が硬いと frontal rotationを妨げ膝の可動域制限の原因にもなります。

外側広筋は硬くなりやすい筋肉なので日々のケア、頑張りましょう♪