スポーツ選手に多いシンスプリントという怪我と強い関係がある筋肉です
【基礎】
起始:下腿骨間膜後面の上半、下腿骨間膜に接する脛骨と腓骨
停止:主に舟状骨粗面と内側楔状骨に停止し、線維の一部は足底へと広がり、中間楔状骨、外側楔状骨、立方骨底面に至る(第2~3中足骨底)
走行:上半は羽状、下半は半羽状の形態をとり、腱は筋の内側縁におこり、長趾屈筋腱をくぐって交叉をしその前に出て、内果の後ろに接して足根管を通り、載距突起の上方を経て前方に向かう
神経:脛骨神経L5~S2
作用:足の内返し、底屈
【特徴】
足根管のあたりで後脛骨筋腱は内くるぶしのすぐ後ろを通るので足首の角度によって触ることができます
*足根管:近位列(踵骨と距骨)、脛骨の内果と屈筋支帯によって囲まれた管のこと
長趾屈筋、長母趾屈筋とともに後深層コンパートメントを構成していて、最も深部に位置しています
これらの筋肉はヒラメ筋のポケットに収納されているように見えると言われています
舟状骨と内側楔状骨にくっついているためほどよい緊張をしてくれることで二つの骨を上方へと引き上げ、内側縦アーチ(土踏まず)を保持してくれています
後脛骨筋機能不全では成人期偏平足の最も多い原因です
☆判断基準
・立った状態で後ろから見ると踵が外反し、前足部が外転しているため健側に比べて足の指が多く見えている(too many toes signといいます)
・内くるぶし後方から下縁の後脛骨筋腱のそって圧痛と腫れがある
・片足でつま先立ちができない
・立って体重を乗せたとき状態でレントゲン撮影で変形がある
・MRIで腱の腫れや断裂がみられる
シンスプリントという怪我ととても深い関係があります
シンスプリントは脛骨過労性骨膜炎と呼ばれていて脛骨の骨膜に炎症が起きていることをいいます
偏平足や回内足(シューズの内側がすり減るような足の形)など足のアライメントに異常がある人は後脛骨筋に負担がかかり、脛骨に炎症を起こさせやすくなってしまいます
なので後脛骨筋を押すと痛い、硬いといった症状が出やすいです!
ひどい場合は疲労骨折を起こしてしまうこともあるのでしっかりとケアをしていかないといけませんね!
すねの内側が痛いなと感じた場合はすぐご相談くださいね!