正常なアキレス腱は1トン近くの張力にも耐えられるといわれているくらい強い靱帯最大の腱です!
アキレス腱には腱鞘はなく、アキレス腱周囲膜(パラテノン)という結合組織で覆われています。
アキレス腱と足関節後面(長母指屈筋)との間の間隙はkager’s fat padという脂肪体が埋めており、腱の滑りの円滑化や衝撃の緩衝作用を果たすといわれています。
アキレス腱の血液供給をする組織でもあり、アキレス腱症などではエコー検査でこの kager’s fat pad周囲に異常血管が増えるのを見ることができます
足首を底屈(足首を曲げる)しながらジャンプしたり、剣道での踏み込み動作など下腿三頭筋を収縮させる動作で断裂します。
↑バチンと音がした、誰かに蹴られたと思うくらいの衝撃だといわれています。
↑高齢者の断裂が増えており、アキレス腱の変性が先行しているためと言われており、そうするとわからず、捻挫と勘違いしてしまうことも、、
他にも関節リウマチ、全身エリテマトーデス、糖尿病、痛風といった疾患を持つ人は頻度が高いと言われています。
断裂部位はアキレス腱の踵骨(踵の骨)付着部から2~6㎝上方が多いと言われていて、特に踵骨付着部より2~3㎝上はアキレス腱の血流が他と比較して少なく、年齢が高くなるにつれてさらに減少します。
腱の脆弱性が進行し断裂してしまうわけです。
最初に断裂するのはkager’s fat padより離れたアキレス腱後方もしくは中央部です。
この領域は変性も同時に存在しうる領域です。
踵骨付着部領域は保たれることが多いです。
コラーゲン線維の減少や変性を認め、その結果としてアキレス腱の弾力性が減少し、断裂に至るものと考えられます。
難しいお話のようになってしまいましたが、要するにアキレス腱は強いけど、ちゃんとケアせずにほったらしにすると切れるよ!
切れなくても年齢が上がると変形というか弱くなったり質が悪くなったりするから知らない間に切れてて足首痛いな、捻挫かなぁとしか思わないで気が付かないこともあるよ
(ちなみに年齢が上がると骨が折れていても気が付かない方もたまにいます!それだけ痛みに鈍感になってしまうこともあります)
「ちゃんと歩く」ということはとても大切なのでしっかりふくらはぎの筋肉も含めストレッチをして、アキレス腱を大切にしてくださいね
ということです(‘◇’)ゞ