母趾外転筋と短母趾屈筋、母趾内転筋を合わせて母趾球筋と呼びます!
足の裏の足先側のアーチを保持するのに重要な筋肉です!
【基礎】
☆母趾外転筋
起始:踵骨隆起内側部、舟状骨粗面、屈筋支帯、足底腱膜
走行:足底の再内側を前内方へ向かい、第1中足骨頭の下内側にある種子骨を介して基節骨底へ向かう
停止:母趾の基節骨底
神経:内側足底神経L5,S1
作用:母趾基節骨の屈曲、外転
☆短母趾屈筋
起始:内側(中間、外側)楔状骨、長足底靱帯
走行:2腹に分かれ、前方へ向かう。内側腹は母趾外転筋の腱、外側腹は母趾内転筋の腱と合して第1中足骨頭の種子骨を介して前方へ向かう
神経:内側腹・・・内側足底神経L5、S1
外側腹・・・外側足底神経S1、S2
作用:母趾基節骨の屈曲
☆母趾内転筋
起始:斜頭・・・長足底靱帯、立方骨、外側楔状骨、第2,3中足骨底
横頭・・・第2~5中足骨頭部の靱帯、関節包
神経:外側足底神経S1,S2(S3)
作用:母趾基節骨の屈曲、内転
【特徴】
母趾外転筋は足の内側(内くるぶしから斜め下に下がった辺り)に膨らんでいるのがわかる筋肉です!
4つの筋肉すべてが前足部の横アーチを保持してくれています!
前足部横アーチとは
ここら辺のことを言います!
ここがアーチ、要するに曲線がないと足の裏で足をついている状態です!
や外側横アーチだけ減るというよりは土踏まず(内側縦アーチ)や小指側の足の裏のアーチ(外側縦アーチ)も一緒に減ってしまっている人の方が多くみられるはずです。
前足部横アーチが低下し、フットスプリント上第2、3中足骨頭部の圧の集積がみられる症例では母趾外転筋をはじめとする母趾球筋群の筋力低下を認める
母趾球筋は母趾中足骨の内転を制限してくれているので母趾球筋の筋力が落ちてしまうことで母趾中足骨が内転されてしまい、外反母趾を引き起こしてしまいます!
↑よく80代以上の患者さんの足を診させていただくと結構な確率で外反母趾の方がいます。
皆さん大体若い頃にピンヒール、ハイヒール1日中履いてお仕事していた、とかお出かけしていたと口を揃えておっしゃっている方が多いです。
当時かなり痛かったけどしょうがないと思って我慢していたとのこと。
物理的に無理やりつま先をすぼめてしまうのも外反母趾の原因となってしまいます。
皆さんも気をつけましょうね!
そして予防のためには物理的なものだけでなく、筋力低下を防ぎましょう!
足をグーチョキパーできますか?
足の指全部を離したり、指全部を曲げることができたり、親指を曲げて他の指を反らせたり、逆に親指を反らせて他の指を曲げたり。
出来ない場合はもしかしたら筋力低下してしまっているかもしれません!
グーチョキパーをして足を鍛えましょうね!
母趾球筋の筋トレは足首を曲げて行うと長母趾屈筋が働かずに動くので更に効果的です!
(ちなみに私は昔できず、お母さんが出来ていたので悔しくて練習した記憶があります(笑))
ちなみに足は親指がなくなると歩けなくなるともいわれているほど重要な部位です!
ということは筋力低下して親指を上手く動かせなくなってしまうとスポーツパフォーマンスが低下する可能性があったり、転倒などの大けがをしてしまうリスクを増やしてしまう可能性もあります!
テレビを見ながらでも足をグーチョキパーして健康寿命を延ばしましょうね!